CMOの次に行きたい場所②|新宿区立漱石山房記念館

次に行きたいレトロ建物

🌿 静かな文学の時間が流れる場所

偉人が暮らした場所や、レトロな建物(昭和30年代くらいまで)、歴史を感じる空間をゆっくり歩く。
そんな大人の散策をテーマに、「CMO(次に行きたい場所、レトロ建物)」シリーズを書いています。

今すぐ行く場所ではないけれど、心に残る場所。
静かな時間を過ごしたくなったときに、ふと思い出して訪れたくなる場所。

そんな基準で選んでいます。

今回訪れたのは、新宿区立漱石山房記念館です。

松山市や熊本県の印象が強かった夏目漱石先生は、江戸牛込馬場下横町(現新宿区喜久井町)生まれで、ご逝去されたのがこの漱石山房の場所でした。

https://soseki-museum.jp/

🏡 漱石が暮らした「漱石山房」という空間

この場所には、かつて漱石山房と呼ばれる住まいがあり、夏目漱石が40歳から49歳で亡くなるまでを過ごしていました。

ここで作品を書き、家族と暮らし、弟子や文学者たちと語り合い、静かな日常が流れていたそうです。

当時は毎週木曜日になると、多くの文学者が集まり、「木曜会」と呼ばれる交流の場になっていました。そのメンバーは錚々たる作家たち、芥川龍之介も通っていたようです。

現在の記念館は、資料や写真をもとに当時の建物を再現したものですが、書斎や応接間、庭の配置などが丁寧に作られていて、落ち着いた空間が広がっています。

当時の建物は、太平洋戦争時下、空襲により少しの基礎部分を残し、破壊されました。

派手な展示ではありませんが、静かに見ていると、
「ここで日々の生活をしていたんだな」
「ここで作品が生まれていたんだな」
と、少しずつ実感がわいてきます。

偉人の歴史というよりも、
ひとりの人の暮らしを感じる場所でした。

👩‍🏫 展示を見ながら、漱石という人に近づく

館内の展示は、とても丁寧に作られています。

作品の紹介だけではなく、動画も含め、数々の展示パネルで、漱石さんの生い立ち、結婚、仕事、そのころの時代背景などが、こじんまりした空間にギュッと紹介されていました。

再現展示室に入ろうとしたところ、青いジャンパーを着たガイドの方に話かけられました。
玄関のあった位置に再現された場所から、いろいろなお話を伺うことができました。

木曜会(木曜午後)のメンバーとの絵を中心に、メンバーの説明、開催までの経緯。書斎は完全に複写で、当時の調度品や書籍たちは戦時下の疎開により、2か所にしっかり保管されていること。
冬は木造の建物のこともあり、火鉢が欠かせず、当時大変貴重なガスストーブもあったこと。漱石先生がお好きだった、芭蕉、砥草がテラス部分から見られること、この記念館は、漱石先生の生誕150年に向け、新宿区が総力をあげて建設したこと(都営住宅の移転もした)。

中に実物大の漱石先生のお姿がありました。とてもカッコいい!おしゃれ!
驚きなのは、40代で早逝されたので、いつも見ているお写真は40代、ハンサムなのはさることながら、その貫禄!

建物や展示スペースはこじんまりとしていますが、エピソードは盛りだくさん、今回もガイドさんのお話を聞けて本当によかった。本当にワクワクするお話ばかりでした。

漱石先生が、一気に身近な存在になりました。

悩みながら書き、体調に気をつけながら生活し、家族や弟子たちと過ごしていた。
そんな人間らしい姿が、展示から少しずつ伝わってきます。

偉人として見るのではなく、
同じ時代を生きた一人の人として感じられる空間でした。

ゆっくり歩きながら展示を見る時間は、とても心地よかったです。

☕ ショップとCAFE SOSEKIで、少し余韻を

館内には小さなショップとカフェがありました。

漱石の作品に関する本や、しおりやエコバックなど、静かな雰囲気の中でゆっくり見ることができます。
その料金のお手ごろさによろこびつつ、エコバッグと、吾輩は猫である初版デザインをプリントした文庫本カバーを購入、その写真が冒頭にあります。
入館時に、再入場可能なチケットと一緒に、同じフロアにある日差しいっぱいのCAFE SOSEKIの割引券もいただけます。
コーヒーと空也最中(小説に出てくる登場人物)やアイスクリームなどメニュー豊富です。

🌳 漱石山房と一緒に訪れたい周辺スポット

🌿 漱石公園

記念館の後ろにある公園。漱石終焉の地として整備されていて、静かに休憩できます。

🎓 坪内博士記念演劇博物館

文学や演劇の歴史に触れられる文化施設。知的な散策コースとしておすすめです。

⛩ 穴八幡宮

落ち着いた雰囲気の神社で、散歩の途中に立ち寄るのにちょうどいい場所です。

どれも徒歩で回れる距離なので、
半日ゆっくり楽しめる散策コースになります。

🍃 ゆっくり味わう、大人のCMO散策

偉人が暮らした場所や、歴史を感じる建物を訪れると、その時代の空気や、人の暮らしが少しだけ見えてきます。

新宿区立漱石山房記念館は、文学に触れながら、静かな空間を歩き、ゆっくり時間を過ごせる場所でした。

観光地のようなにぎやかさはありませんが、だからこそ落ち着いて過ごせます。

歴史を感じ、偉人の人生に少し触れ、静かに歩く。
そんな時間が好きな方には、とてもおすすめの場所です。

CMOとして選んでよかった場所でした。

次のCMOも、きっとこういう
“静かに心が動く場所”を選びたいと思います。

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