🌿 東京に残る、静かな昭和の時間
東京に長く住んでいても、意外と足を運ぶことのない場所ってありますよね。
今回訪れた**荻窪の「荻外荘(てきがいそう)」**も、そんな場所のひとつでした。
名前は聞いたことがあったけれど、どんな場所なのかはよく知らない。
でも「昭和」「近衛文麿」という言葉に少し惹かれて、CMO(次に行きたい場所)として選んでみました。
東京には、まだこんな場所が残っているんですね。
次のCMOも、きっとこういう
“静かに心が動く場所”を選びたいな、と思っています。
🚶♀️荻窪駅から、静かな住宅街へ
JR荻窪駅の南口を出て、にぎやかな通りを少し歩きます。
お店が並ぶ道を抜けると、だんだんと住宅街に変わり、空気も少し落ち着いてきます。




広い敷地の中に、落ち着いた建物発見、樹木が大きくて、懐かしいような、気持ちがすっとする、
そんな第一印象でした。
🏡荻外荘は、近衛文麿氏が暮らした邸宅
荻外荘は、1927(昭和2)年に大正天皇の侍医・入澤達吉の別邸として建てられ、
1937年に近衛文麿氏が譲り受け、長く住まわれていました。
近衛文麿氏といえば、戦前に内閣総理大臣を3度務め、大戦の責任を問われた人物、そのほか詳しく知っているわけではありませんでした。
でも実際にこの場所に立ってみると、
「ここで日々の生活をしていたんだな」
「ここで重要な話し合いが行われていたんだな」
と、少しずつ実感がわいてきます。
建物は和と洋がほどよく混ざった造りで、どこかやさしい雰囲気。
古い建物なのに、威圧感がないのが印象的でした。





👩🏫ガイドさんのお話で、建物がぐっと身近に
今回、ぜひおすすめしたいのがガイドさんの案内です。
部屋の使われ方や、当時の暮らしぶり、近衛文麿氏やご家族の方、近衛家の歴史、調度品や建具が現存のものか、復元のものか、復元にまつわるエピソードなどなど、ひとつひとつを、丁寧にわかりやすく話してくださいました。
当時は珍しい水洗トイレだったこと、TOTOの以前の貴重なマークなどが復元(懸命な想像により)、島津家や近衛家の家紋のレリーフ、近衛家で使われたオールドノリタケの食器、などなど
足を止めてゆっくりと教えていただきました。
もし時間が合えば、ぜひガイドさんには積極的に話を聞いてみてください。






☕展示棟で、少しひと休み
敷地内には、新しくできた展示棟もあります。
1階にはカフェとショップ、2階には展示スペース。
この展示棟は、以前鉱山学者で実業家の山田直矢が明治末期に購入した広大な土地の一部でした。
展示では、山田氏、近衛家の系譜図、荻窪という街にゆかりのある文化人のことや、
近衛家の暮らしに関する資料なども紹介されていました。
小さいカフェもあり、のんびり休憩もできます。とても感じのいいスタッフさんがいました。
🌳荻外荘と一緒に訪れたい「荻窪三庭園」
荻外荘は、荻窪三庭園のひとつでもあります。
せっかくなら、ぜひ他の庭園も一緒に回るのがおすすめです。
🍁大田黒公園
音楽評論家・大田黒元雄氏の旧邸跡を整備した庭園。
池のまわりをゆっくり歩くだけで、気持ちが整っていく感じがしました。
🌸角川庭園
角川書店創業者・角川源義氏の旧邸宅。
派手ではないけれど、静かで落ち着いた空間です。
どれも徒歩で行ける距離なので、
無理のない“ちょうどいい散策コース”になります。
🍃ゆっくり味わう、大人の東京散策
東京には歴史を紡いだ、レトロな建物がたくさんあります。それらを都や区が大切に保存して、
無料ガイドさんまでついて、一般に公開しています。本当にありがたやーです。
休日にゆっくり歴史を学び、お庭を散歩して、偉人たちの日々を想う、最高の時間でした。

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